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アレコレつまみぐい国語-古文単語を覚えよう④-

2015年02月25日

よし【形容詞】:よい・立派である(+)

<例文> よき人は、ひとへにすけるさまにも見えず…

訳:立派な人は、いちずに風流心を持っている様子にも見えず…

 

よろし【形容詞】:悪くない・並一通りだ(+)

<例文>よろしき歌などよみて出だしたらむよりは…

訳:並一通りの歌など読んで差し出したのよりは…

 

わろし【形容詞】よくない・感心しない(-)

<例文>友とするにわろきもの

訳:友達とするのによくないもの

 

あし【形容詞】:わるい・粗末である(-)

<例文>親のあしき衣着せて…

訳:親が粗末な着物を着せて…

 

 

「善悪」の4段階評価を表す単語を紹介します。

よし(良し・善し)→よろし(宜し)→わろし(悪し)→あし(悪し)の順番で、

よい→悪くない→よくない→悪い

という風に意味が移り変わっていきます。

対義語としては「よし⇔あし」・「よろし⇔わろし」となります。

現代語の感覚で理解できる単語だと思いますが、よろし・わろしの微妙なニュアンスに注意が必要です。

また、良い・悪いの評価対象は、善悪だけではなく身分や育ちがよい・見た目がよい・頭がよいなど幅広い物事に対して表現する場合があります。覚えておきましょう。