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アレコレつまみぐい国語-古文単語を覚えようシリーズ⑤-

2015年04月08日

 いみじ【形容詞】:①たいへん・ひどく~②たいへんすばらしい(+)③たいへんひどい(-)

<例文> かぐや姫、月を見ては、いみじく泣きたまふ。

訳: かぐや姫は月を見て、ひどくお泣きになる。

 

ゆゆし【形容詞】:①不吉だ(-)②畏れ多い(+)②たいへんすばらしい(+)③たいへんひどい(-)

<例文> いとまがまがしくゆゆしと皆人思ふべし。

訳:とても不吉な事だとだれもが思っただろう。

 

「いみじ」も「ゆゆし」も「忌忌し」という「不浄を避ける」という意味が語源の形容詞です。

そこから「いみじ」は程度がはなはだしい・並ではないという意味が主になり、「ゆゆし」は「不浄を避ける」→「不吉だ」という本来の意味を引き継ぐことになりました。

「ゆゆし」は基本的に①の意味が多いですが、②はすばらしい存在(神や仏・身分の上の人)に対して+の意味で使います。

また、どちらも「たいへんすばらしい」「たいへんひどい」の両極端の意味を持ちますが、これはどちらも前後の文脈を自分で判断して「すばらしい」のか「ひどい」のかを選びましょう。