アレコレつまみ食い国語‐古典文法マスターへの道⑯-
2015年8月19日

補助動詞「給ふ」について
前回補助動詞についてお話ししましたが、「給ふ」は尊敬でも謙譲でも入っていることに気付いたでしょうか?
今回は尊敬か謙譲かの見分け方を紹介します。
【尊敬】給ふ…四段活用 は ひ ふ ふ へ へ
【謙譲】給ふ…下二段活用 へ へ ○ ふる ふれ ○
まずは活用の違いから判断しましょう。
ただし、活用変化の形がかぶってしまう部分があります。
尊敬の給ふの已然形・命令形と、謙譲の給ふの未然形・連用形の「へ」です。
その場合は、このように見分けます。
謙譲の「給ふ」が使われる場合
①会話文中にのみ使われる。
②知覚動詞(思ふ・見る・知る・聞く・言ふetc)につく。
③終止形・命令形がない=文末に来ない【係り結びを除く】
このように、謙譲の補助動詞「給ふ」は使われる場面が限られます。
必ず覚えましょう。