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受験英語教えて110番 No.45 「推定のshouldと仮定法現在」

Q. It is natural that he [①should say so] .この英文の[ ]の中は②he says so.③he say so.とも書き換えられると思いますが、その意味の違いについて教えてください。

解答・解説

A. この<It ~ that + should…>の構文について、多くの受験生が誤解していることがありますので、そこからお話しします。そもそも<It ~ that + should…>の構文には次の二つのタイプがあるということを理解してください。仮に「タイプA」と「タイプB」とします。
 まず「タイプA」は、that節が「should+原形の動詞」(Ex.1) とshouldが無い場合には「直説法(三人称単数のsがついたり、過去形になったり)」(Ex.2) がくるタイプです。
 次に「タイプB」は「should+原形の動詞」は変わりませんが、shouldが無い場合に「仮定法現在[動詞の原形]:It is important that he [do] his best.)」がくるタイプです。これは学校文法で習った、あの有名な「<要求・命令・主張>を表す動詞や形容詞に後続するthat節中の動詞は原形….」というやつです。なお、この「タイプA」「タイプB」の決定は、Itに後続する“形容詞の種類による”ということも覚えておいてください。「タイプA」に属する形容詞は次のようなものです。
 1)事の是非を表す形容詞
・appropriate  ・ good  ・natural  ・right  ・wrong
 2)話し手の感情を表す形容詞
・amazing  ・strange  ・surprising  ・disappointing  ・regrettable  ・sad
 今回は「タイプA」について取り上げ、「タイプB」は次回で説明したいと思います。
 次の例文が「タイプA」の二つのパターンです。
 Ex.1 It is strange that he should have doubts about you. 「should+原形の動詞」
 Ex.2 It is strange that he has doubts about you. 「直説法」
上の例文は日本語に直してしまうと、どちらも「彼が君を疑っているなんておかしい」と同じになってしまって違いはわかりませんが、それぞれの前提条件を踏まえるとその違いがはっきりしてきます。そこが今回のポイントです。Ex.1、Ex.2の英文を前提条件を含めた形で分かり易く日本語に訳してみると、Ex.1「仮に彼が君を疑っているとすれば、それはおかしなことだ。」Ex.2「彼が君を疑っているのは事実だけれども、それはおかしなことだ。」となります。どうでしょう、お分かりになりますか。Ex.1はあくまでも「彼があなたを疑っている」のは推定の範囲です。ですからこのshouldを“推定のshould”と言います。一方Ex.2はあくまでも事実は事実として客観的に述べているにすぎません。これが「タイプA」の2つのパターンということになります。
 以上のことを踏まえて今回の質問に戻りますが、今回の質問者も多くの受験生と同様に、この「タイプA」と「タイプB」を一緒くたに考えてしまっているようです。今回の質問の英文は「タイプA」に属しますので、that節の後ろには「should+原形の動詞」(Ex.1) か「直説法(事実をそのまま表現する方法)」しか来ることはできません。ですから③のhe say so(仮定法現在)が来ることはありません。ちなみに今回の英文①と②を違いが分かるように日本語に直してみると次のようになります。
 It is natural that he ①should say so.「彼がそう言っているとすればそれは当然のことだ」
 It is natural that he ②says so.「彼がそう言うのも当然だ」
重要なことは、まず「タイプA」なのか「タイプB」なのか、そこをしっかり区別することです。
次回は「タイプB」についてお話しします。

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