Q. 次の( )に最も適切な単語を入れてください。
Everything is delicious when( )are hungry.
「空腹のときは何でもおいしい」
【解答例】
Everything is delicious when ( you ) are hungry.
☰解説☰
今回は日本人が特に苦手な「一般人称」youの使い方についての問題です。
日本語では主語が省略されるケースが頻繁にあり、それが許されますが、英語ではそうはいきません。英語では特別な場合を除いて主語は必要です。ではこの「空腹のとき」と言う時、あなただったら主語は誰にしますか?「私」ですか、「彼ら」ですか、それとも「あなた」ですか。「空腹なときは何でもおいしい」のは「誰でも」そうであって、「私」も「あなた」も含まれます。こんな時こそ英語ではyouを使います。このyouには自分の考えを一般化させて発話の対象に対して同意を求める意味合いもあります。またこのケースでweも使用することが可能ですが、weを使うと“親しみ”や“謙遜”と言った微妙な意味合いが含まれてきますので、やはりyouの方が一般的でしょう。注意すべき点は、「総称人称」のyouは“あなた”という意味ではないということです。簡単に言ってしまえば“人”という意味です。“人”と言う時英語ではoneという言い方がありますが、このyouはそれを口語的に“くだけた”形にしたものだと理解してください。
ただ、当然、youには「あなたたち」という“話し手を含まない”総称的な使い方(Ex.1)、weには「私たち」という“話し相手を含まない”総称的な使い方(Ex.2)はありますが、これはある地域・集団における総称的な使い方ですので、上記の「総称人称」とは区別しておいたほうが良いでしょう。
Ex.1 What language do you speak in your country?
(あなたの国では何語を話しますか。)
Ex2. We had a lot of snow in Japan this year.
(今年、日本ではたくさん雪が降った。)
またこのほかにtheyという「総称人称」がありますが、これは“話し手と聞き手を含まない一般人”を表します。(Ex.3, 4)
Ex.3 They (People) say that HIV is spreading quickly.
(HIVが急速に広がっているということだ。)
Ex.4 They sell rice at that store.
(あの店はお米を売っている。)