Q.次の英文①~③の( )の中に、日本語を参考にしてshould・must・have toのいずれか適当なものを入れてください。
① You ( ) go now because I’m tired.
「疲れたので、もう返って」
② You ( ) go now because it is late.
「遅くなったので、君はもう帰らなければいけないよ」
③ He ( ) do it, but he won’t.
「彼はそれをやるべきだが、やらないだろう」
【解答例】① must ② have to ③ should
☰解説☰
must、have to、shouldには他にもいくつかの意味はありますが、今回は「~しなければならない」という“義務”を表す時のそれぞれの使い方の違いについての問題です。
①の英文はbecause I’m tiredという「話し手の都合」によって“go nowさせる”という「話し手の主観的強制・義務」を表しています。このような時にはmustが使われます。一方、②の英文のhave toは、because it is lateという「外的要因」で“go nowしなければならない”という「状況による客観的強制・義務」を表しています。こういう場合にhave toを使います。また別の見方をするとmustが比較的強い強制・義務であるのに対して、have toは強制性を弱めて表現するというmustの「婉曲表現」とも言うこともできます。ですから、例えば受験生である息子さんにお母様が言いにくい“You must study harder.”を“You have to study harder.”と言い換えることによって、息子さんに ‘やんわりと’もっと勉強する必要性を伝えることもできるというものです。最後に英文③にはshouldが入るわけですが、英文①と②との大きな違いは、mustとhave toが義務の実行を前提にするのに対して、このshouldは義務の実行は必ずしも前提にはならないという違いがあります。ですから③( )にはmustやshouldは入れられません。またこのshouldは目上の人に対しても使っても失礼にならない“緩やかな義務”を表す便利な単語です。