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入試英語“これわかるかな”シリーズNo.32

2022年05月14日

Q.次の英文①②で(   )の中にofが必要なのはどちらでしょう。
 ① I was relieved to hear (   ) his safe arrival.
  「私は彼が無事に到着したことを聞いて安心した」
 ② I couldn’t hear (   ) what he was saying to the crowd.
  「私は彼が群集に言っていることが聞こえなかった」




【解答】 ① 
☰解説☰
今回は普段よく目にするhearについての問題ですが、何気なく使っているhearとhear ofについてどんな違いがあるのか考えてみます。
質問に答える前に、hearの使い方のよく分かる例文を3つ見てください。
 Ex.1 I heard the sound of a violin.
   「私はバイオリンの音を聞きました」
 Ex.2 I want to hear about your country.
   「私はあなたの国について色々話を聞きたいと思います」
 Ex.3 I’ve never heard of such a thing.
   「私はそんなことは一度も聞いたことがない」
Ex.1 はhear+「目的語」の形になっていますが、このようにhearが「目的語」を直接とる時、その「目的語」にくることができるのは“直接耳にすること(物)”つまり言い換えると“実際に(主語が)耳で聞いたこと(物)”に限られます。実はこれが今回の問題の答えとなります。①の例文では実際に“I”が耳にしたのはthe news of his safe arrivalであってhis arrivalではありません。ですから①の(   )には ofが必要です。もしhear ofとしないのであれば、I was relieved to hear the news of his safe arrival.という形にしなければなりません。また、②については、日本語の意味からも分かりますが、“彼が実際に群集に向かって言ったこと”が目的語になっているわけで、ofは必要ないといことです。
ついでに、例文Ex.2のhear aboutとEx.3のhear ofの違いについて少し触れておきます。これらは両方とも基本的には「他人から~のことを聞く」という意味を表します。ただhear ofが「~の噂を聞く」というごく一部の情報を聞くのに対して、hear aboutは「~について色々と話を聞く」という情報量の多寡の違いがまずあります。さらにhear of ~については「~の存在を耳にする」という意味でも頻繁に使われます。ですから例文Ex.3味は「私はそんなことが有ったという話は聞いたことがありません」という意味にもとれるわけです。