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入試英語“これわかるかな”シリーズNo.42

2022年06月11日

Q. 次の英文①②をgoldenとgoldの意味に注意して日本語に直してください
  ① She was given a golden ring by her boyfriend.
 ② She was given a gold ring by her boyfriend.




【解答】
   ① 彼女はボーイフレンドから金色に輝く指輪をもらった。
   ③ 彼女はボーイフレンドから金の指輪をもらった。
☰解説☰
今回は、名詞と名詞の派生語としての形容詞の意味の違いについての問題です。
一般的に物質名詞はそのままの形で名詞の前に置いてその素材を表す形容詞として使うケースがほとんどです。ですから「金メダル」であるならa gold medalとするのが一般的です。しかし、物質名詞に-enを付けたり語尾が変化して形容詞として使用するものの中には比喩的に使われるものが多いということがあります。
 Ex.1 silk stockings(絹のストッキング)→silken skin(絹のようななめらかな肌)
 Ex.2 a lead pipe(鉛のパイプ)→ a leaden sky(どんよりとした空)
 Ex.3 a stone roof(石の屋根)→ a stony silence(石のように硬い沈黙)
このタイプの形容詞は、その物質そのものではなく、その物質の持つ特性に焦点を当てて比喩的な意味を表します。今回のgoldenもその一つです。
 Ex.4 a gold watch(金時計)→ golden memories(光り輝く思い出)
ちなみにa gold watchのような、名詞が名詞を修飾することを「名詞の形容詞的用法」などと言いますが、これはどんな場合でも可能だということでもありません。少なくとも次のような基本条件に則ることは必要でしょう。
 1) 時間を表すもの<winter sports・summer holidays・Sunday papers(日曜版)>
 2) 場所を表すもの<a city hall(市役所)・a corner shop(角の店)・a kitchen table>
 3) 目的・機能を表すもの<a tennis court・a news agency(通信社)・traffic lights>
 4) 種類・材料を表すもの<a love story(恋愛小説)・a truck driver・a plastic cup>
 5) 様態を表すもの<a giant corporation(巨大企業)・sister cities>