newsロバみみ広場

受験に役立つ情報ロバみみ広場

受験英語教えて110番 No.141「don’t think / think…not」

Q. ① I know that he didn’t meet Mr. Ito. という英文がありましたが、notはなるべく前の方が良いということだったと思うのですが、それですと②I don’t know that he met Mr. Ito.となり意味が全く違ってしまいます。それでも②のほうがいいのでしょうか。

解答・解説

A.これは「否定辞上昇」などと呼ばれている文法現象で、英語では肯定・否定の表示はなるべく早い段階で示すという原則と、なるべく断定的な表現を避けるという傾向からこうした現象が起こります。しかし今回の質問のknowという動詞に関しては当てはまりません。
 そもそも「否定辞上昇」が起こる動詞は「非叙実動詞」と呼ばれる、think, believe, expect, guess, imagine, seemのようにthat節以下が事実を表さない(想像の域を出ない)動詞に限ります。knowは「叙実動詞」でthat以下に事実がくるのが前提となっていますので、上の①と②の意味が異なってくるのも当然です。例えば①と②のthat以下を見ると、述語動詞のknowとは関係なく①では「伊藤氏と会わなかった」のが事実で、②では「伊藤氏と会った」ということが事実としてあるわけで、全く反対の結果を表わすことになります。これがthinkのような「非叙実動詞」だったらどうでしょうか。
 Ex.1 I think that he didn’t meet Mr. Ito.
 Ex.2 I don’t think that he met Mr. Ito.
Ex.1とEx.2では、Ex.1の方が若干断定的になっている程度の差はあるものの、「彼が伊藤氏と会わなかった」と想像していることについては同じと考えてもいいでしょう。これが「叙実動詞」と「非叙実動詞」の違いということになるわけですが、次のような例外もあるので注意が必要です。
 Ex.3 I don’t think he will come until three o’clock.
 Ex.4 I think he won’t come until three o’clock.
このケースではEx.3が英文として成り立たないということがお分かりになると思いますが、どうでしょうか。つまりEx.4の「3時まで来ない」ということは言えても、Ex.3のように「3時まで来る」という言い方は意味を成しません。こういったケースでは「否定辞上昇」は考えなくても良いということになります。
 今回の質問者のように“なんとなくそんなことがあった”という「うろ覚え」は入試では最大の敵となることがありますので、こういう機会にしっかりとした知識を身に付けておいてください。

一覧へ戻る

資料請求・無料説明会

大学受験予備校apsアカデミーの
個別相談・資料請求のお申し込みはこちら

access 交通アクセス

access 交通アクセス

神泉駅(京王井の頭線)より徒歩2分
渋谷駅(JR各線、田園都市線、半蔵門線、銀座線、東横線、井の頭線)
より徒歩5分、渋谷マークシティ道玄坂出口より徒歩1分

渋谷マークシティ ウエストモール4F(レストランアベニュー)を通り、マークシティ「道玄坂出口」を出ます。
正面の「道玄坂上交番前」交差点の信号を渡り、左手へ上ります。
「道玄坂上交番」の前を過ぎ、20mほど進むと1Fに玉川屋呉服店がございます。そのビルの7Fがapsアカデミーです。

マップアイコン 〒150-0044
東京都渋谷区円山町5-3 玉川屋ビル7F