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アレコレつまみぐい国語-古典文法マスターへの道⑧-

前回の予告通り、「らむ」の識別方法を紹介します。

「らむ」には三種類の組み合わせがあります。



現在推量の助動詞「らむ」
ラ行の動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の未然形の活用語尾+推量の助動詞「む」
完了の助動詞「り」の未然形+推量の助動詞「む」


1.の助動詞「らむ」は終止形接続(ラ変型には連体形)なので、「らむ」の上がきちんと終止形になっているか確認しましょう。

(例)憶良らは今はまからむ子泣くらむ

「泣く」はカ行四段活用の終止形です。

しかし、手っ取り早い見分け方があります。「らむ」の上は「u」の音が必ず来ます。なぜならラ行変格活用以外、終止形はすべて「u」の音で成り立っているからです。活用をすべて思い出してみましょう。(きちんと思い出せますか?)さらに終止形接続の助動詞においては、ラ変型は連体形の「る」の音に接続するのでこれも「u」の音になります。

これは終止形接続のものすべてにおいて共通しているので、知っておくと便利です。





2.はラ行の動詞(例:あらむ)・形容詞(例:うつくしからむ)・形容動詞(例:おおきならむ)・助動詞の未然形の活用語尾(例:ざらむ・たらむ)がありますが、その見分け方としては「らむ」の上が「a」の音で成り立っています。

(例)化粧したらば、うつくしからむ。





3.は、完了の助動詞「り」の未然形「ら」と、推量の助動詞「む」がくっついたものになりますが、完了の助動詞「り」の上の音はすべて「e」の音になります。

(例)生けらむうちにぞゆづるべき

なぜなら、接続が「サ変の未然形と四段の已然形」であり、「サ変の未然形」は「せ」、「四段の已然形」も「e」の音になり、それ以外の活用には接続しないからです。よって、らむの上に「e」の音が来たときは3.になります。





前回例に出した一文「この児さだめておどろかさむずらむ」の「らむ」は、上を見ると「u」の音が来ています。よって、1.の「現在推量の助動詞」ということがわかります。

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