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アレコレつまみ食い国語-古典文法マスターへの道⑬-
係り結びの「や」「か」の疑問・反語の違い
文中に「ぞ・なむ・や・か・こそ」があると、文末が「連体形」「已然形」に変化する係り結びは、古文の勉強の序盤で皆さんもしっかり覚えたと思います。
「ぞ・なむ・こそ」は「強意」の意味を持ちますが、現代訳する時は訳に影響しません。
しかし「や・か」は「疑問」と「反語」の2つの意味を持っています。これは、どちらの意味なのか文脈で判断しなければなりませんが、「反語」というのはなかなか馴染みのない表現だと思います。
「疑問」と「反語」の違いは、「疑問」は物事がわからなくて相手に疑問を投げかけるとき使います。一方で「反語」は「~か、いや~ない」の「~ない」という部分を主張するために使います。随分意味の種類が変わってきますね。
相手への質問なら「疑問」、主張なら「反語」ということになります。
また、係助詞の「や」「か」に「は」がくっついて「やは」「かは」という形になるとき、反語で訳されることが多く、文学作品では「随筆」の作品に反語がよく使われます。
文中に「や」「か」が出てきたときは、「疑問」なのか「反語」なのか、一旦立ち止まって考えてみましょう。
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