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受験英語教えて110番 No.98「描出話法」

2016年12月26日

Q. 東大の過去問(1999)の解説に「描出話法」ということが出ていましたが、これをどう理解したらいいのかよくわかりません。簡潔に説明してください。

A. 「描出話法」は「中間話法」と言うこともあります。これは文字通り「直接話法」と「間接話法」の“中間的な話法”ということで、主に小説でよく使われ、作者が作品中の人物の気持ちの動きを第三者的な立場から代弁しているもので、心理描写の一手法のことです。このような説明から始めますと、ますます難しいもののように思われてしまうかもしれませんので、まずは例文から見てみましょう。
 Ex.1 There was a knock on her door at midnight. Who could it be?
   「夜中にドアを叩く音がした」「誰だろう(と彼女は思った)」
上の英文ではWho could it be?の部分がいわゆる「描出話法」といわれるものです。この部分は本来 “Who could it be?” she wondered.(直接話法)と書くところですが、あえてこのようにshe wonderedをとって“独白的表現”(描出話法)にすることで、読者に臨場感を与え、より感情移入し易くしているということもできます。さらに例文を挙げて説明していきます。
 Ex.2 He wanted to have a straight answer from her. She must be hiding someimportant facts.
  「彼は彼女からの正直な答えがほしかった」「彼女(この人)は何か重要な事実を隠しているに違いない(と彼は思った)」
 Ex.3 She stared at him in amazement. How could he come back so soon?
  「彼女は驚いて彼女を見つめた」「どうして(あなたは)こんなに早くもどってこれるの」
上のEx.2(She must ~ facts)とEx.3(How ~ soon)の「描出話法」の部分をそれぞれ「直接話法」と「間接話法」に直すと次のようになります。
Ex.2 ⇒
 直接話法:“You must be hiding some important facts,” he said to himself.
 間接話法:He told himself that she must be hiding some important facts.
Ex.3 ⇒
 直接話法:“How can you come back so soon?” she wondered.
 間接話法:She wondered how he could come back so soon.
ここでもう一度「直接話法」「間接話法」と「描出話法」を比べてみましょう。「描出話法」ではまず被伝達部分だけが残り引用符がはずされます。そして代名詞の交換(Ex.2 you→She/ Ex.3 you→he)や時制の一致(Ex.3 can→could)がある点では「間接話法」に似ていまが、疑問文などの語順をみると「直接話法」と一致します。これが「描出話法」の特徴で、「直接話法」の語順のまま「間接話法」に変えたものとも言うことがきます。これが「中間話法」ともいわれる所以です。東大の過去問では下線部和訳となっていますが、訳としては文字通り訳すのではなく、「直接話法」としての訳出を期待しているということです。
 いずれにしても、我々は小説家でもないのですから、「描出話法」が使えるようになる必要もありませんし、使う機会も今後おそらくないでしょう。要は、こういった表現があるということを知っておくことと、こういう表現に出会った時には、それと気付けるようにしておくだけで良いと思います。

 

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