Q. 「私たちはその国の歴史や文化や生活様式について学んでおく必要がある」
①We need to learn the history, culture and lifestyle of the country.
この英文でlearnをlearn aboutに直されました、その理由を教えてください。またこの時studyは使えますか。
A.まず、他動詞learn~ですが、これは本来「~を身につける・~を覚える」という意味なのでこの場合は避けるべきでしょう。一方learn about ~は「~についての色々な知識を身に着ける・~について学ぶ」ということなのでこの場合はこの言い方がぴったりします。
Ex.1 She learned modesty from her mother.「母から謙虚さを学んだ(身につけた)」
Ex.2 Students on the course learn about all aspects of business.「そのコースの学生はビジネスのあらゆる側面を学ぶ」
また、①の英文で「studyは使えるか」という質問ですが、これは可能です。ただしlearnとstudyには基本的なニュアンスの違いがありますので、使い分けのためにはその違いをしっかり覚えておく必要があります。次の例文を見てください。
Ex.3 She studied (×learned) English hard every day.「彼女は毎日一生懸命英語を勉強した」
この英文(Ex.3)ではstudyは使えてもlearnは使えません。それは、上でも言いましたが、他動詞learnは「身につける」ということ、つまり「学んだ結果」に視点を置く言葉であってhardという「経過の様子」を表す言葉と相容れないものがあるからです。一方studyは、「学ぶ過程」に視点がある言葉なので、まさにhardに適した言葉ということになります。
もう一度今回の質問にもどってみると、与えられた日本語が「学ぶ過程に視点を置いている」のか「学んだ結果に視点を置いている」のかは問われていないので、learn about、studyのどちらを使ってもまったく問題はないでしょう。
