~「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は複数回受検が可能(前編)~
「センター試験」は毎年1月の実施。現役生が高校在学中に「センター試験」を受けることができるのは、この1回だけです。
これに対し新たに実施される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は、年に複数回実施することが検討されています。ただし、具体的な回数や実施時期については、まだ明らかにされていません。また、試験の形態自体もこれまでの筆記試験ではなく、コンピュータ端末を用いた試験方式(CBT方式)での実施を前提として検討を進めることになっています。
※新テストを受けることを「受検」と呼ぶ。
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は実質的に「センター試験」のかわりとなるテストです。
中教審答申では「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は、学力の高低による区別ではないとしていますが、現実的に考え、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のほうが、より難易度の高い問題が出題されることになるでしょう。
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大学入学希望者学力評価テスト(仮称)は・・・
・「知識・技能」を単独で評価するのではなく、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する。
・「教科型」に加えて、現行の教科・科目の枠を越えた「思考力・判断力・表現力」を評価するため、「合教科・科目型」「総合型」の問題を組み合わせて出題する。
・将来は「合教科・科目型」「総合型」のみとすることを目指す。
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繰り返し述べられている「『思考力・判断力・表現力』の重視」が、センター試験や『高等学校基礎学力テスト(仮称)』とのもっとも大きな違いで、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の最大の特徴と言ってもいいでしょう。
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気になるのは「合教科・科目型」「総合型」の問題とはいったいどんなものなのか・・・ということです。答申では「教科を越える思考力・判断力・表現力」の例として、次のことを挙げています。
(つづく)
