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入試英語“これわかるかな”シリーズNo.1

2022年02月12日

Q. 次の(   )に当てはまる前置詞を入れてください。
① I work part-time at a coffee shop (   ) Shibuya.
「私は渋谷の喫茶店でバイトしています」
② I’m reading a book (   ) Haruki Murakami.
 「私は村上春樹の本を読んでいます」

【解答】 ① in ② by

☰解説☰
これは前置詞「~の」の意味で使うof以外の前置詞についての問題です。
我々日本人の多くが“「~の」の英語に当たる前置詞は”と聞かれて、まず頭に浮かぶのがofだと思います。しかしofでは表せないケースも頻繁に出てきます。上の①のような「所在」を表すケースで、inやatではなくofが使えるケースにはどのような場合があるか考えてみましょう。次の例文を見てください。
 Ex.1. I live in the capital of Japan.
 Ex.2. He has been to Central park of New York City.
ここでのofが「所在」を表す時のofの使い方ですが、「所在」のofが使えるのは、上のEx.1のように地域が何らかの形で所轄権を持っている場合とか、Ex.2のようにその地域にその物が一つしかないような場合に限られるということを知っておかなければなりません。このことを念頭に①の英文を見てみましょう。ここでは「a coffee shopが渋谷という“地域の中にある”」という“一般的な意味の所在”を表す「~の」です。こういう場合には「位置」を表すinを使うのが適当です。
次に②はどうでしょうか。これも「~の」ではありますが、もしofを入れてしまうとどうなるか。可能性としては「村上春樹に関する」という意味に受け取られるのが一番ありうると思います。では何を入れたらいいのか。この英文は次のように考えると分かり易くなります。
 Ex.3 I’m reading a book (written) by Haruki Murakami.
「~の」を表す前置詞を考えるときには、下の例のように、動詞(準動詞)を補って考えるとしっくりくることが多いと思います。いつも「~の」=「of」ではないことを理解してください。
 ▶ I love the cheesecake (served / sold) at that café.(私はあのカフェのチーズケーキが大好きです)
 ▶ This is a secret (leading) to success.(これが成功の秘訣だ)
 ▶ These are pears (coming) from Chiba.(これは千葉県の梨です)
 ▶ He is a specialist (specialized) in oriental history.(彼は東洋史の専門家です)